『SDGs』

2021.07.30

その他

皆さんは『SDGs』をご存じですか？

「Sustinable Development Goalsサスティナブル　ディベロプメント　ゴールズ」の略です。

日本語では『持続可能な開発目標』

頭文字をとって、読み方はエスディージーズ、末尾に「s」がついているのは、

目標が17個。１つのセットのようなまとまりになっているからです。

正解経済フォーラムが2019年に行った調査によると、日本では49％の人がDSGsを「聞いたことがある」と回答。これは調査対象となった28か国の内では最低。世界平均の74％に比べて、日本での認知度はまだまだこれからと言ったところです。

ＳＤＧｓを簡単にいうと？

「もうこのままだと地球はもちません。だから先進国も途上国も、国籍も性別も宗教も貧富の差も、全部関係なく『地球を未来へ繋げる』という一点において手を結びましょう」というもの。

そこで、２０１５年９月、ニューヨークの国連本部で「国連持続可能な開発サミット」が開催され、採択されました。

２０１６年〜２０３０年までの１５年間で世界が達成すべきゴールで、１７の目標と１６９のターゲットターゲットで構成されています。

また、ロゴが丸い輪で表されているように、ゴール・ターゲットは相互につながり、関係しています。一つの課題への取り組みが他の課題へも影響しているということです。

ニュースや新聞で頻繁に取り上げられるようになりましたが、具体的に目標に対してどのような活動をしていくのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

個人がいくつもの課題・目標に関心を持って取り組むには限界があります。それぞれの課題・目標は相互に関連していますので、世界中の老若男女・官民関係なく1つでも取り組むことが大切だと思います。まずは、ネットで検索・関連する本を読むなどして、知識を得て、それから個人で何ができるか考えてみてください。

以前に群馬住みます芸人/ＳＤＧｓ芸人として活躍されているアンカンミンカン富所さんのＳＤＧｓの話を聴く機会がありました。富所さんはこんなことを言っていました。

ＳＤＧｓの倫理観が示すキーワード「誰一人取り残さない」は、「誰一人として意味のない人なんかいなくて、全員が当事者で、全員がそれぞれに主役だ」と言い換えることができるんじゃないでしょうか。

講演会で心打たれた、動画が流れました。それはヨーロッパで行われた実験で、２セント（２００円ほど）でＴシャツが一枚買えてしまう自販機を、街の広場に置きます。するとその安さに、面白がって人が寄ってきます。しかしこの自販機には一つの仕掛けがあって、Ｔシャツを買おうとして２セントを入れると、一本の動画を見なくてはなりません。はその動画というのが、この２セントのＴシャツを作るのに、発展途上国で、どのくらいの人たちが（時には子どもが）、いくらの賃金で、一日何時間働くことで作られたかを教えるものです。

動画を見て、Ｔシャツを買おうとした人たちの表情が変わっていきます。動画を見終わった人たちはみんな、"買う"というボタンを押さずに、その横に現れた"寄付する"というボタンを押しました。
「人は知ってしまったら、必ず気にかけるいきものだ」、それがこの動画のメッセージです。

私たちの行動が巡り巡って自然、動物、他の人々に知らず知らずのうちに影響を与えています。私たち一人ひとりが良い行いをすると回りまわって私たちの住む世界が少しずつ良くなっていくと思います。

先進国が大量生産大量消費で安いものを求める生活が成り立っているのは、私たちとは逆の生活をしている世界の人たちの犠牲に成り立っています。

今、いろいろな企業でＳＤＧｓに取り組んでいます。ビジネスチャンス・企業イメージが良くなる・融資が得られ易くなる等、目的は様々です。

皆さん、求職活動中、応募する企業のホームページを見たりして、ＳＤＧｓにどんな取り組みをしているのか見てみてはいかがでしょうか？　就職先を選ぶ基準一つになると思います。

熱中症に注意して、暑い夏を乗り切りましょう。