
請負製造って普通の製造会社と何が違う?請負製造の特徴を解説します!
2025.07.29
お仕事豆知識
製造業には「請負製造」という業態もあります。「普通の製造会社との違いがいまいち分からない…」「何となく複雑そう…」と感じている方もいるかもしれません。
実は、請負製造は日本の製造業を支える重要な形態の一つであり、一般的なメーカーとは異なる特徴を持っています。
そこで本記事では、請負製造の定義と役割、一般的な製造会社との違いについて解説したいと思います。
■請負製造の定義と役割
請負製造とは、発注元となる企業(メーカーなど)から依頼を受け、その企業の製品の一部または全部の製造工程を、請負企業が自社の責任と管理のもとで行うビジネス形態を指します。
請負製造の特徴は、「仕事の完成」に対して報酬が支払われる点が挙げられます。つまり、請負企業は、発注元から指定された納期までに、品質基準を満たした製品を完成させる責任を負います。製造に必要な人員の管理、生産設備の運用、品質管理、工程管理など、製造に関するあらゆる業務を請負企業が行います。発注元は、完成した製品を受け取った時点で、その対価を支払います。
請負製造が担う役割は非常に大きく、発注元企業にとっては、自社で全ての生産ラインを抱えるリスクやコストを削減できるメリットがあります。また、特定の技術やノウハウを持つ請負企業に依頼することで、高品質な製品を効率的に生産することが可能になります。例えば、自動車メーカーが部品製造を専門の請負企業に依頼したり、電子機器メーカーが基板の組み立てを委託したりするなどのケースが例として挙げられます。
■労働者派遣との違い
請負製造と労働者派遣は、どちらも外部の企業が関わる形態ですが、法律上の定義や、労働者の指揮命令権の所在に大きな違いがあります。
ここでは、両者の違いについて解説します。
□指揮命令権の所在
請負製造の場合、請負企業で働く従業員への指揮命令権は、請負企業(所属する会社)にあります。つまり、現場での作業の進め方や業務指示は、請負企業の責任者が行います。
一方、労働者派遣の場合、派遣社員への指揮命令権は、派遣先の企業にあります。派遣先の社員が直接、派遣社員に作業指示を出します。この点が請負と派遣の最も大きな違いであり、労働者派遣法によって厳しく定められています。
□業務の独立性
請負製造は、請負企業が自社の責任と管理のもとで業務を「完成」させることを目的としています。そのため、生産計画の立案、工程管理、品質管理なども請負企業が行い、発注元の企業から具体的な業務指示を受けることはありません。
労働者派遣は、派遣先の企業に「労働力」を提供する形態です。派遣社員は、派遣先の企業の業務体制の中に組み込まれ、派遣先の指揮命令のもとで業務を行います。
□仕事の完成責任
請負製造は、契約で定められた「仕事の完成」に対して責任を負います。例えば、不良品が発生した場合の責任は、請負企業が負うことになります。
労働者派遣は、「労働力の提供」が目的であるため、派遣社員の業務の結果に対する最終的な責任は、派遣先企業が負います。
これらの違いから、請負製造で働く場合は、請負企業の社員としてその企業のルールや指示に従うことになります。一方で、派遣で働く場合は、派遣先の企業の一員としてその企業のルールや指示に従うことになります。製造業で働く際は、両者の働き方を理解し、自分に合う働き方や雇用形態を選択することが大切です。
■まとめ
請負製造は、発注元企業から製造業務を請け負い、自社の責任と管理のもとで製品を完成させるビジネス形態です。労働者派遣とは異なり、指揮命令権が請負企業にあり、仕事の完成に対して責任を負うという明確な違いがあります。
請負製造の現場は、多種多様な製品や工程を扱う専門性が高く、働く人は様々な経験を積むことができます。仕事に対する責任と裁量が大きく、スキルアップの機会が豊富な点も注目するべきポイントといえるでしょう。一方、雇用の安定性が契約に左右される可能性や、業務内容が限定される、人間関係が複雑になるなどのデメリットも存在します。
請負製造で働くことを検討する際は、これらのメリット・デメリットや働き方の特性を理解し、自身のキャリアプランや働き方の希望と照らし合わせた上で選択しましょう。
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