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今さら聞けない「SDGs」とは?製造業にも関係ある?

今さら聞けない「SDGs」とは?製造業にも関係ある?

2025.12.09

お仕事豆知識

近年、テレビや新聞、街中の広告などで「SDGs」という言葉を目にしない日はないと言っても過言ではありません。この言葉を頻繁に聞くけれど、具体的に何を意味しているのか、あるいは、自分たちの生活や、特に製造業といった産業とどのように関わってくるのか、いまいちピンと来ていない人も多いのではないでしょうか。

「持続可能な開発目標」と訳されるSDGsは、遠い世界の出来事ではなく、「ものづくり」の現場にも深く関わり、企業の未来を左右する重要なテーマとなっています。
本記事では、SDGsの基本的な内容から、製造業との関係性、そして企業がSDGsに取り組むことで得られる具体的なメリットまでを解説していきます。


そもそもSDGsとは何か?世界が目指す「持続可能な社会」

SDGs、すなわちSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)とは、2015年に国連サミットで採択された国際目標のことです。これは、2030年までに世界全体で達成すべき17のゴールと、それを具体化するための169のターゲットで構成されています。この目標は、貧困や飢餓、教育といった社会的な課題だけでなく、気候変動や海洋資源といった環境的な課題、そして経済成長や技術革新といった経済的な側面にわたる地球規模のあらゆる問題解決を目指しています。

重要なのは、このSDGsが発展途上国だけでなく、日本を含むすべての先進国自身が取り組むべき「ユニバーサル(普遍的)な目標」であるという点です。私たちが現在享受している豊かな生活を、将来の世代も持続できるようにするため、「地球上の誰一人取り残さない」という強い決意のもと、国、企業、個人がそれぞれの立場で行動変革を求められています。


□SDGsの「17のゴール」が示す課題

SDGsが掲げる17のゴールは、「社会」「経済」「環境」の3つの側面が統合されたものであり、それぞれの課題が密接に絡み合っていることを示しています。
例えば、「貧困をなくそう」という社会的なゴールは、企業が「働きがいも経済成長も」という経済的なゴールに取り組むことで、雇用が創出され、貧困から脱却できるというように、一つのゴール達成が他のゴールにも影響を与えます。

特に、製造業に深く関わってくるゴールとしては、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに(ゴール7)」や「産業と技術革新の基盤をつくろう(ゴール9)」、そして「つくる責任 つかう責任(ゴール12)」などが挙げられます。これらの目標は、企業が「どのように製品を作るのか」「どれだけ環境に配慮するのか」という事業活動の根幹に関わる部分であり、単なる社会貢献活動ではなく、ビジネスそのものの持続可能性を問うています。
企業は、自社の事業内容と深く関連するゴールを特定し、その達成に向けて具体的な行動計画を策定することが求められます。


製造業とSDGsの関係性

なぜ、製造業がSDGsに取り組むことが特に重要なのでしょうか。
ここでは、
製造業とSDGsの関係性についても解説します


□大量のエネルギー消費と「グリーン」への転換

製造業は、製品を生産するために大規模な工場や設備を稼働させる必要があり、他の産業と比較してエネルギー消費量が多いという特徴があります。このエネルギーの多くが化石燃料に依存している現状は、温室効果ガス(CO₂)の排出に繋がり、SDGsの「気候変動に具体的な対策を(ゴール13)」の達成を困難にしています。

しかし、この課題は同時に、製造業がSDGsに最も大きく貢献できる領域であることも示しています。今、世界中の製造業で加速しているのは、工場で使用する電力を太陽光や風力などの再生可能エネルギーに置き換え、CO₂排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」への取り組みです。
例えば、工場屋根に太陽光パネルを設置したり、高効率な省エネ機器を導入したりといった具体的な施策が進められています。このような「グリーン」への転換は、環境負荷を低減するだけでなく、エネルギーコストの削減や企業イメージの向上にも繋がり、企業の持続的な成長を促します。


「つくる責任」と「つかう責任」を果たす循環型社会の実現

SDGsの「つくる責任 つかう責任(ゴール12)」は、まさに製造業のあり方を根本から問い直す目標です。
従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄」という一方通行の経済モデルは、資源の枯渇や廃棄物問題を引き起こし、持続可能ではありません。

そこで求められているのが、製品の設計段階から「リサイクルしやすい素材」を選んだり、「長寿命で修理しやすい構造」にしたりといった工夫を取り入れる「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」への転換です。製造業には、製品のライフサイクル全体を考慮し、廃棄物の削減や再生資源の活用を最大限に進める「つくる責任」があります。
例えば、製造工程で発生した端材を再生原料として再利用したり、不良品の発生率(歩留まり率)を向上させたりといった地道な改善活動も、SDGsへの重要な貢献となります。

さらに、企業だけでなく、私たち消費者にも「つかう責任」があります。壊れたらすぐに捨てるのではなく、修理して長く使う、あるいはリサイクルしやすい製品を選ぶといった行動が、製造業の取り組みを支えます。


製造業がSDGsに取り組むことでもたらされる具体的なメリット

SDGsへの取り組みは、社会的な責任を果たすだけでなく、製造業の企業経営にも多くの具体的なメリットをもたらします。


企業価値の向上とビジネスチャンスの創出

SDGsに積極的に取り組むことは、企業のブランドイメージと社会的な信用を高めます。消費者や取引先は、環境や社会に配慮している企業を高く評価する傾向が強まっており、これは製品やサービスの付加価値となり、結果として新たな市場の開拓や売上の向上に繋がります。特に、投資家はSDGsやESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を重視した「ESG投資」を拡大しており、SDGsに取り組む企業は資金調達がしやすくなるというメリットも得られます。

また、取引先との関係においても、大企業がサプライチェーン全体に対してSDGsへの対応を求める動きが加速しているため、SDGsへの取り組みはビジネスを継続するための必須条件になりつつあります。「うちの会社には関係ない」と傍観していると、国際的な競争の波に取り残されてしまうかもしれません。


優秀な人材の確保と働きがいの向上

SDGsは、「働きがいも経済成長も(ゴール8)」や「ジェンダー平等を実現しよう(ゴール5)」といった、「人」に関する目標も掲げています。
製造業がこれらの目標に取り組むことは、優秀な人材の確保という喫緊の課題解決に直結します。現代の若者は、仕事に「社会貢献性」や「企業の理念」を求める傾向が強く、SDGsに熱心な企業ほど、「ここで働きたい」と感じる魅力的な職場として認識されます。具体的には、多様な人材(ダイバーシティ)が活躍できる職場環境の整備、長時間労働の是正、スキルアップのための教育機会の提供などが重要です。

例えば、女性や高齢者、障がいを持つ人々が働きやすいように、作業環境の改善や設備投資を行うことは、SDGsの目標達成に貢献すると同時に、生産性の向上にも繋がります。また、従業員一人ひとりが、自分の仕事がSDGsのどの目標に繋がっているのかを理解することで、仕事への誇りやエンゲージメント(愛着心)が高まり、結果として離職率の低下やイノベーションの創出を促します。SDGsは、企業を内側から活性化させ、働くすべての人に「働きがい」を提供してくれる、強力な国際規模の目標なのです。


まとめ

SDGsとは、2030年までに世界全体で達成を目指す「持続可能な開発目標」であり、貧困、環境、経済など、広範な社会課題の解決を目指す17のゴールで構成されています。

製造業がエネルギー効率の改善や再生可能エネルギーの導入を進めることは、地球温暖化対策に大きく貢献し、「つくる責任」を果たすための循環型ものづくりへの転換は、持続可能な社会の実現に不可欠です。SDGsへの積極的な取り組みは、企業イメージの向上や新しいビジネスチャンスの創出に繋がり、優秀な人材の確保や従業員の働きがいの向上といった、企業経営における具体的なメリットを多数もたらします。


SDGsは、単なる社会貢献活動ではなく、製造業が未来に向けて成長し続けるための羅針盤とも言えます。
この大きな流れを理解し、自社の事業や日々の仕事が、世界のどの目標に貢献しているのかを意識することから、SDGsへの貢献を始めていきましょう。


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