唐突ですが、敬語の使い方正しくできていますか？

　以前から言葉遣い（敬語の使い方）に自信がなく、相手を不快にさせていないか、間違っている日本語で笑われていないかと思うことがあります。

今回、言葉遣い（敬語の使い方）についてほんの少しですが、学ぶ機会があったのでお話します。

まず、敬語には、『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』の3種類があります。

近年では、これらの3種類をさらに分けて、5種類に分類する指針が、文化庁から出されています。

ただし、ビジネスシーンでは3種類だけを押さえておけば十分だそうです。

『尊敬語』…相手やその動作、所有物を高めることによって、その人へ直接敬意を表す言葉です。

『謙譲語』…自分がへりくだることによって、相手を間接的に高める言葉です。

『丁寧語』…相手へ敬意を表すために、普通よりあらたまった言葉や、物事を美化した言葉です。

難しいのは動詞の使い方なので、それぞれについてもう少し細かく説明すると、

『尊敬語』

主語は必ず相手、もしくは相手側の組織になることが、大きなポイントです。

尊敬語の動詞について、主な3つの用法

① 『～れる』『～られる』：相手を高める表現、尊敬語になります。例えば、

　　本を読む→本を読まれる

　　荷物を持つ→荷物を持たれる

② 『お～になる』：動詞の基本形を『お～になる』で挟むことによって尊敬語になります。　例えば、

本を読む→本をお読みになる

荷物を持つ→荷物をお持ちになる

③ 敬語動詞：動詞の基本形とは全く言葉が変わってしまう表現方法が、敬語動詞です。数は多くないのですが、覚える必要があります。例えば、

言う→おっしゃる

　　いる→いらっしゃる

　　食べる→召し上がる

　　見る→ご覧になる

などです。

『謙譲語』　

主語は自分、もしくは自分側の組織になることが、大きなポイントです。

謙譲語の動詞について、主な3つの用法

① 『拝～する』：自分の行動をへりくだることによって謙譲語表現になります。

例えば、

申込書を見る→申込書を拝見する

電話を借りる→電話を拝借する

社長の話を聞く→社長の話を拝聴する

② 『お～する』：動詞の基本形を『お～する』で挟むことによって謙譲語になります。　例えば、

時間まで待つ→時間までお待ちする

電話をかける→電話をおかけする

社長の話を聞く→社長の話をお聞きする

③ 敬語動詞：動詞の原型とは、まったく言葉が変わってしまう表現方法が、敬語動詞です。例えば

言う→申す

行く→参る・伺う

尊敬語、謙譲語には大きく分けて3つの活用がありますが、他にも尊敬語表現、例えば、「ご心配なさる」のような「ご～なさる」や、「お書きくださる」の「お～くださる」もあります。

また、謙譲語表現にも「お届け申し上げる」の「お～申し上げる」や「お話いただく」の「お～いただく」というのもあります。

『丁寧語』

言葉そのものを丁寧に言うことで、相手に対して敬意を表します。尊敬語や謙譲語のように、相手を高めたり、自分がへりくだったり、相手との位置関係の問題ではなく、言葉遣い自体が丁寧なことです。

① 文末を「～です」「～ます」「～でございます」で締めくくることによって丁寧な表現になります。

② 美化語と呼ばれる「お」や「ご」の接頭語を添えることによって丁寧な表現になります。例えば、

弁当→お弁当

用件→ご用件

③ 別の丁寧な言葉に言い換える。

例えば、

あっち→あちら

誰→どなた

敬語の基本は以上です。積極的に使ってみることで、自分の言葉にしたいものですね。

こういったことは、興味をもって始めれば年齢に関係なく、自分自身のキャリアアップにつながったりしますよね。

私はだいぶいい大人ですが、興味を持ったことに少しでも学ぶ・挑戦する気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思っています。