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多様な働き方が求められ、認められていく中で『派遣』という働き方も多様化が進んでいます。

無期雇用派遣は、2013年の労働契約法改正によって生まれた新たな派遣の形です。

無期雇用派遣は、安定した雇用や報酬が見込める一方で、「本当に自分らしい働き方が叶うのか」と疑問や不安をお持ちの人も多いのではないでしょうか。

本記事では、無期雇用派遣のメリット・デメリットを解説します。

雇用期間が通算5年を超えたら無期雇用に転換できるようになります。

派遣会社での従事が通算5年を超えそうな人や、長く勤めることを前提に派遣登録を考えている方はぜひご一読ください！

■無期雇用派遣とは

通常“派遣社員”というと、働く期間を定める有期雇用が一般的です。

その点、「無期雇用派遣」は、契約の終わりを決めずに派遣社員として働く雇用形態もしくは契約のことを言います。

「有期雇用」の派遣社員と同様、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で従事する点は同じです。

しかし大きく違う点は、派遣会社と期間を設けない雇用契約を結んでいる点が挙げられます。

無期雇用派遣の大きな特徴は以下の通りです。

①派遣先での就業期間が終了した場合でも派遣会社との雇用契約が継続する。

②派遣先で働いていない期間も、給与または休業手当が支払われます。

無期雇用派遣の場合、原則派遣先での勤務が中心となります。

しかし新型コロナウイルスのように突発的に派遣先での仕事がなくなった場合や、派遣先自体が少なくなってしまった場合、派遣会社で勤務や待機を行うケースもあります。

■無期雇用派遣を選択する際の留意点

有期雇用契約を結んでいる派遣社員にとって無期雇用派遣は魅力的な制度に感じるかもしれません。

しかし、無期雇用派遣は万能ではありません。人にとっては制約や働き辛さを感じることもあるでしょう。

無期雇用派遣という働き方が本当に自分にマッチしているのか、きちんと理解し見定める必要があります。

□派遣先を選べない

無期雇用派遣と有期雇用派遣の大きな違いは、期間の定めだけではありません。

通常有期雇用の場合、派遣社員が派遣先を選択します。その点無期雇用の場合、派遣先を選択できないケースもあります。

もちろん、ある程度の希望は考慮されますが、派遣会社は無期雇用派遣者に対して派遣先で働いていない待機期間中も給与を支払う義務があります。

そのため条件の合わない職場や希望に沿わない派遣先での従事を指示されるケースも少なくありません。

□自由な働き方ができなくなる

派遣社員という働き方を選択している人の多くは、「自分のライフスタイルに合わせて仕事を選べる」という派遣の働き方にメリットを感じている人が大半かと思います。

しかし無期雇用派遣で働く場合、派遣会社に常時雇用されている状態のため、派遣社員ならではの自由な働き方ができなくなる可能性があります。

これらの留意点を理解した上で、改めて自身の希望する働き方にマッチしているか検討してみてください。

■まとめ

無期雇用派遣は、派遣の中でも安定した雇用を目指す人にマッチする制度です。

有期雇用・無期雇用どちらが一概に良いと言い切ることはできません。

重要なのは、自身のキャリア目標やライフスタイルに合わせて慎重に選択することです。

自らの成長を促し、満足度の高い働き方を実現するためにも、それぞれの働き方をよく理解した上で選択するようにしてくださいね。

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